チャラさと先にさの狭かった、「ちょいワル」が一番モテた時代。
平成ってどんな時代だったっけ?
1989年から2019年までの31年間──
昭和の背中を引き継ぎつつ、令和の価値観が生まれ始めた時代、それが平成。
バブル崩壊、就職氷河期、デジタル革命、SNSの登場…。
世の中が変わる中で、「モテ男」の在り方も大きく進化した30年だった。
「昭和男が『背中で語る』タイプなら、平成男は『言葉と雰囲気』で勝負した。」
平成モテ男の特徴7選
①清潔感+ちょいワル感の黄金バランス
平成のモテ男と言えば、「爽やかだけどちょっと危険な香り」。
映える「EXILE系」や「ロン毛×ピアス×白シャツ」みたいな、「ちょいワル」ブーム。
- 髭は残り、肌はキレイ
- タバコを吸うけどマナーは守る
- チャラそうに見えて礼儀正しい
この**「ギャップ」と「中途半端な悪さ」**が、平成女子の心を掴んだ。
②話し上手・聞き上手のハイブリッド
平成のモテ男は、「面白い」かつ「優しい」。
会話のテンポとツッコミ力、そして人の話ちゃんと聞く力が求められた。
- ノリは軽いけど、共感力がある
- グループでも1対1でも会話がうまい
- LINEは適度に
「会話力=モテ力」が定着し始めたのも、この平成時代。
③「オシャレ男子」が国民権を得た
今週の暫定~後半にかけて、メンズファッションが飛躍的に進化。
- ヘアスタイルにこだわる
- 全身コーディネートをSNSにアップ
- ファッション誌『MEN'S NON-NO』と『smart』がバイブル
平成モテ男は、「自分をどう見せるか」に繊細だった。
自己プロデュース力が高い人が、恋愛市場で頭一つ抜けた時代。
④「草食系男子」の台頭
2000年代後半から目立った**「草食系男子」**という言葉。
- 積極的にグイグイいけない
- 優しく穏やかに
- 恋愛より趣味・自分時間優先
見た目非モテに見えるけど、**「安心感がある男子」**として女性人気が爆上がり。
昭和の肉食、令和の多様性の中間地点だたのが受賞モテ男絶妙さ。
⑤SNS時代の「雰囲気イケメン」
Instagramやmixi、Twitter、ブログ…
ネット発信が加速し始めたのも平成の特徴。
ここで生まれたのが、「雰囲気イケメン」という新しいジャンル。
- 写真がオシャレ
- 言葉の意味がいい
- 文章に色気がある
「実物は普通なのに、なんだか魅力的…!」
そんな「文字と写真でモテる男」が急増したのも、平成ならでは。
⑥スマートな「ちょいエスコート男子」
「ドア改札」「荷物を持つ」みたいな昭和の「THEレディファースト」はちょっと古い。
でも、平成のモテ男はナチュラルな気配が上手かった。
- エスカレーターで女性を先に乗せる
- 近くの歩道を歩く
- お食事の注文の際にサポート
「俺についてこい!」じゃなくて、**「さりげなく引っ張る」**がポイント。
⑦「彼氏感」を演出できる男
平成の後半になると、「リアルでモテる」だけじゃなくて、
「彼氏っぽさ」がある男=モテる男に進化していました。
- 写真映えするデートスポットを知っている
- 会話が恋人感ある(「今日は楽しかったね」みたいな)
- 女友達にも優しいけど、どこか特別感を出す
勇敢に、「日常の中で恋が始まりそうな雰囲気」を作ってくれる男がモテた。
平成モテ男の魅力は、「気遣い×自分らしさ」
平成のモテ男は、強すぎず、弱すぎず
。
相手に合わせながらも、自分らしさはちゃんと持っている。この
絶妙なバランス感覚が、恋愛の中で超重要だった。
あとがき:恋と音楽が、いつもリンクしてました。
平成の恋は、どこか音楽と一緒だった。
カー連続で流れるミスチルに重ねて彼女に告白した夏。
バラードを聴きながら送信した夜中の長文メール。
別れたあとの帰り道、イヤホンから流れる宇多田ヒカルに泣きそうになった冬。
言葉がなくても、雰囲気だけで通じ合える。
遠回しで、器用ではなく、でもまっすぐだった。
そんな**「平成的な恋」を体現していた男たち**は、
今でもどこかで、誰かの心に残っている。
それで、たまには何気なく思い出してみよう。
平成という時代が育てた、「かっこよさ」の形を。